つや姫の生育状況や田んぼでの作業の様子、実際作付けしている生産現場から生産者の生の声をレポートしていきます。
2019.02.04
村山地域では、毎年、「つや姫」栽培に掛けた1年の締めくくりとして、山形つや姫マイスターが一同に会し、栽培技術等に関する意見交換を行う「村山地域山形つや姫マイスターの会」を開催しています。
会では、つや姫マイスターそれぞれが平成30年産の「つや姫」栽培を振り返り、今年の「つや姫」をより高品質でおいしくするための栽培管理について話し合いが行われました。
つや姫マイスターからは、「気象変動がとても激しい年だったが、土づくりを徹底した田んぼではしっかりおいしい「つや姫」をつくることができた。」「根っこを元気に保つには、秋に田んぼを耕すことと、堆肥の散布を組み合わせることが大事。」などの意見が出されました。つや姫マイスターそれぞれが高めてきた栽培技術や工夫しているポイントについて、情報交換を行うまたとない機会です。終始、発言されたつや姫マイスターの話に真剣に耳を傾けながら、熱心に意見交換を行っていました。
毎年、最高の「つや姫」を楽しみにしている消費者の皆さまのために、山形の「つや姫」生産者は常に切磋琢磨して技術を磨き、「つや姫」栽培に掛ける思いを年々強くしています。
山形の「つや姫」に、これからもどうぞご期待ください。
【村山農業技術普及課】
2018.12.14
やまがた攻めの米づくり日本一運動最上地域本部では、最上産米全体の評価向上を図るため、「食味コンクール」を開催しており、今年度で13回目となります。毎年、上位入賞を目指し、最上地域の生産者は腕によりをかけておいしいお米を作っています。
12月13日(木)、今年応募があった「はえぬき」の部30点、「つや姫」の部41点の中から1次審査を勝ち抜いた上位3点について、審査員が実食して評価する2次審査が行われました。どのお米も甲乙つけがたい素晴らしい出来映えで、審査員の皆さんも頭を悩ませていました。厳正な審査の結果、「つや姫」の部では、山形つや姫マイスターの八鍬修一さん(鮭川村)が最優秀賞、同じく山形つや姫マイスターの阿部助次さん(真室川町)が優秀賞を受賞しました。
最優秀賞に輝いた八鍬さんは、「今年は、干ばつや大雨など気象変動が大きかったため、田んぼを見る回数を増やしてこまめな水管理を徹底した。来年も稲姿をよく観察しながら適切な管理を行い、最高においしいお米を生産できるようがんばりたい。」と受賞のことばを述べられました。
高品質・良食味の「つや姫」を全国の消費者の皆さんにお届けするため、最上地域のつや姫マイスターは日進月歩で栽培技術に磨きをかけています。これからも、「つや姫」をはじめとする最上産米にご期待ください。
【最上農業技術普及課】
2018.11.27
農業総合研究センター水田試験場(鶴岡市)では、圃場での試験・調査も一段落し、11月中旬からお米の食味官能試験を行っています。
「食味官能試験」とは、今年試験栽培したお米を炊飯し、炊き上がったご飯の白さや外観、香りや味について機械では測れない微妙な違いを人間の目や舌で判断して評価する試験です。本県のブランド米の「つや姫」や、その弟君「雪若丸」も、この試験で食べて「おいしいお米」であるとの結論を得てデビューしました。
当試験場では、職員総出で毎日様々なお米についてこの試験を行い、栽培方法による食味官能値への影響を評価したり、「つや姫」「雪若丸」に続く新しい品種の選抜を行っています。
今年は、平年以上に気象変動が大きい年でしたが、生産者の皆さんのきめ細かな管理のおかげで、「つや姫」をはじめとする山形県のお米は、いつもどおり品質が高くおいしいお米に仕上がっています。
「つや姫」の生産者は、生産者同士で情報交換を行いながら、ひとりひとりが心を込めて「つや姫」を育ててきました。つやつやで最高においしい「つや姫」を、是非お手に取り、お召し上がりください。
【水田農業試験場】
2018.10.23
今年も「つや姫」の稲刈りシーズンを迎え、庄内平野は、あたり一面、黄金色に色づきました。酒田市のつや姫マイスター鈴木泰直氏の田んぼでも、「つや姫」の刈取りが進み、間もなく「刈り上げ」を迎えることができそうです。
鈴木マイスターは、高品質・良食味米の生産を一番に考え、刈取りに適した時期に収穫するため、天候を見ながら計画的に準備を進めてきました。鈴木氏は、たわわに実った「つや姫」を見つめながら、「今年は、夏期の高温や日照り、台風など、天候の対応には苦労した。でも、それに負けじと手をかけて育てたおかげで、最高に美味しい『つや姫』ができた」と笑顔で話していました。コンバインに乗り込み、刈取りを進める鈴木氏の表情は真剣そのもの。稲穂の状態を確認しながら、丁寧に刈り取っていました。
「美味しい『つや姫』をつくるためには、刈り取った後の籾の乾燥や籾すりなどの調製作業も大切。最後まで気を抜かずに頑張っていきたい。『つや姫』を待っている方々に、最高の『つや姫』をお届けできることが嬉しい」と話す鈴木マイスター。
鈴木マイスターをはじめ、認定生産者の皆さんが丹精込めて育てた「つや姫」は、もうすぐ消費者の皆さまのもとへ届きます。ぜひ、お手に取り、お召し上がりください!
【酒田農業技術普及課】
2018.09.06
澄んだ空気が気持ちの良い仲秋、村山地域つや姫マイスターの会会長の奥山喜男氏をはじめ同地域のつや姫マイスター7名が「マイスター圃場巡回」を行い、お互いの「つや姫」の出来を確認しながら栽培技術に関する情報交換を行いました。
本県の「つや姫」栽培を牽引するマイスターだけあって、巡回する圃場すべてがお手本のように美しく、たわわに実った見事な穂が頭を垂れていました。巡回中のマイスター達の話題は、もちろん最高の「つや姫」づくりについてです。「つや姫」を最高の状態で収穫する時期の判断の方法や、今年のように猛暑日が続いた際の管理のポイント等に関して、今夏の暑さを彷彿とさせる様な熱い情報交換が行われていました。
巡回の最後、奥山会長は、「去年は米を収穫した直後から、稲わらを土壌中にすき込む秋耕なども行いながら土づくりに努めてきた。また、今年の夏は例年にも増して暑い日が続いたが、きめ細かな水管理を徹底した。今年も間違いなくおいしい「つや姫」を消費者の皆さんに嫁がせることができる。楽しみに待っていてほしい。」と話していました。参加したマイスター達も、それぞれ自信に満ちた顔で頷いていました。
収穫まであと少し!最高においしい「つや姫」を、どうぞお楽しみに!
【村山農業技術普及課】
2018.08.27
当場では、「つや姫」や「雪若丸」に続く新しいお米の品種誕生を目指して品種改良を行っています。
品種改良は、「人工交配」という手法で行っています。例えば、食味の良い稲のめしべに、病気に強くて栽培しやすい他の稲の花粉を受粉させ、食味が良くて、病気にも強い稲を作るという方法です。人工交配後、稲の特性が固まるまで数年の世代更新が必要であることと、その稲の特性を評価する試験にも数年を要するため、品種としてデビューするまで10年以上かかると言われています。10年先の未来、生産者や消費者の皆さんがどのようなお米を求めているのかをイメージしながら、品種改良を進めています。
さて、このように交配して当場から誕生した「つや姫」は、デビュー9年目となりました。今年栽培試験を行っている当場の「つや姫」は、平年より1日早い8月9日に出穂し、2週間が過ぎました。穂は徐々に頭を下げ始め、実りの秋の足音も近づいてきています。
9月下旬には、いよいよ「つや姫」の刈取りが始まります。今年も最高においしい山形の「つや姫」をご期待ください!
【水田農業試験場】
2018.08.13
つや姫マイスター深瀬嘉明さん(山形市)の田んぼの「つや姫」の穂が出揃いました。
今年は、田植え後の好天と夏の暑さの影響から、平年よりも早く出穂が始まりましたが、日々田んぼに足を運んでいる深瀬マイスターにはすべてお見通しです。穂が出るときに稲が必要とする水を、遅れずにタイミングよく田んぼに入れたおかげで「つや姫」の穂は見事に揃いました。
連日の厳しい暑さの中でも、「つや姫」の生育を見ながら田んぼの水管理など細やかな栽培管理を続けてきた深瀬マイスター。「新米を心待ちにしてくださっている消費者の皆さまの気持ちを励みに、暑い中も栽培管理を頑張ってきた。今年も最高の「つや姫」に仕上げるので期待して欲しい。」と話してくださいました。
新米の季節まであと少し、おいしい「山形つや姫」をどうぞお楽しみに
【村山農業技術普及課】
2018.08.09
晴天の真夏日の中、山形つや姫マイスターの増川さん(新庄市)は、「つや姫」の出穂状況を確認しながら田んぼの水管理を行っています。
今年は7月から猛暑が続き、8月初めまでは降雨が少なかったのですが、増川マイスターの田んぼがある地区では、地下水をくみ上げて田んぼに入れており、水不足の心配もなく、「つや姫」は順調に生育しています。
増川マイスターの「つや姫」は、今、出穂の時期を迎えています。増川マイスターは、「穂が出揃ったら水を少なくして根に空気を与えたいが、台風14号が近づいているため、強風対策として十分な量の水を入れているんだ。」と、現在の「つや姫」の生育と今後の気象を考慮したきめ細かな水管理を行っていました。
実は、増川マイスターは、怪我のため6月頃から約1か月間、田んぼに出られませんでした。その間、家族が協力して「つや姫」の管理を行ってきたのですが、増川マイスターは防除機を背負っての作業や草刈り作業をする自分の姿を夢に見たそうです。
そこまで「つや姫」が愛おしい増川マイスターが作る「つや姫」は元気に育っています。今年も皆さまにおいしい「つや姫」をお届けしますので、楽しみにしていてください
【最上農業技術普及課】
2018.07.23
水田農業試験場(鶴岡市)の「つや姫」「雪若丸」ロゴマークの田んぼアートは、現在、4色の「観賞用稲」の「幼穂(穂の赤ちゃん)」がどんどん成長し、もうすぐ穂が顔を出します。稲の穂が出る前の今の時期は、葉の色が一番鮮やかになり、ロゴマークは見頃を迎えます。是非、当場にお出でいただき、「つや姫」「雪若丸」ロゴマークの田んぼアートを御覧ください!
今年は、6月下旬から天候に恵まれたことから「つや姫」の生育はとても順調です。また、気温が平年より高く経過しており、当場の「つや姫」の出穂は平年より2日早い8月8日頃と予想しています。
当場では、「つや姫」の現在の生育を平年と比べたり、「幼穂」の発達状況を顕微鏡で観察しながら、「つや姫」の生育情報を、逐次県内の「つや姫」生産者や関係機関に提供しています。
これから秋の収穫まで、おいしい「つや姫」に仕上げるための重要な管理が続きます。当場では、「つや姫」生産者の皆さんの役に立つ情報を提供していきます!
【水田農業試験場】
2018.07.09
7月6日、寒河江市文化センターにおいて、「村山地域「つや姫」「雪若丸」生産管理研修会」を開催しました。この研修会は、「「つや姫」「雪若丸」技術情報連絡員現地研修会」との併催で、山形つや姫マイスターをはじめ「つや姫」「雪若丸」の生産者、米集出荷業者、市町村の関係者等、全県から約140名が参加しました。
研修会では、農業総合研究センターから、今年本格デビューとなる「雪若丸」の開発経過や品種の特長、炊飯米のおいしさの秘密などについて紹介がありました。また、農業技術環境課からは、良食味を目指す「つや姫」「雪若丸」の今後の栽培管理について説明がありました。これから収量や品質に影響する追肥の時期に入ることから、参加者は熱心に説明に聞き入っていました。
室内での研修の後は、寒河江市内の「雪若丸」圃場に移動し、「雪若丸」の葉色や茎数等の生育状況を確認しました。参加者は、間近で稲を観察したり写真を撮ったりしながら、自分の圃場の「雪若丸」と比べ追肥の時期や量について説明者にたくさんの質問をしたり、生産者同士でも活発な情報交換が行われました。「おいしい「つや姫」「雪若丸」を全国の皆さんにお届けしたい」という生産者の熱い思いが感じられる研修会でした。
【西村山農業技術普及課】
2018.07.05
つや姫マイスターである逸見孝志さん(山形市)が、自身の所属するJA山形市「つや姫」生産部会の会員30名とともに「つや姫」の圃場巡回を行いました。
7月上旬はお米のおいしさを大きく左右する「穂肥(ほごえ)」の時期です。会員の圃場の草丈、茎数、葉色を測定し、その結果と圃場の地力や今後の気象経過を考えながら、圃場ごとに「穂肥」の量やタイミングについて会員同士で検討を行いました。逸見マイスターだけでなく参加した生産者全員から、これまで培ってきた「つや姫」栽培の経験に基づく良食味米生産に向けた貴重な意見が多く出され、とても内容の濃い検討が行われていました。
逸見マイスターからは、「穂肥は量が多いとお米のタンパク質含有率が上がって食味が悪くなるし、少なすぎるとお米に栄養が行き渡らずに実りが悪くなる。消費者の皆さんからおいしい「つや姫」を食べていただくために、今、圃場ごとにしっかり稲の生育診断を行い、気を引き締めて管理していきたい。」という発言があり、会員全員で最高の「つや姫」生産への意気込みをさらに強くしました。
現在、生育は順調!おいしい「山形つや姫」をご期待ください!
【村山農業技術普及課】
2018.06.28
山形市みのりが丘にある農業総合研究センターでは、「つや姫」と「雪若丸」の「作柄診断ほ場」を設置しています。
「生育診断ほ場」とは、田植えから収穫までの間、生育に関するデータを調査・解析し、「つや姫」や「雪若丸」栽培マニュアルに示す生育指標のとおり順調に育っているのか比較し、もし生育が過剰であったり足りなかったりした場合の対応はどのようにするのか等、生産者の皆さんに栽培技術情報を提供するための大切なほ場です。
今年は田植え以降の天候に恵まれ、「つや姫」「雪若丸」ともに順調に生育しています。6月下旬時点で必要な茎数を確保したことから、今は「中干し」という管理を行っています。「中干し」とは、ほ場から一時期水を抜いて土を乾かすことで、無駄な茎の発生を抑え、土壌に酸素を供給して根の環境を改善することで根張りを良くする良食味米栽培の基本となる大切な作業です。
今後は、今年の収穫量や米の品質を左右する「穂肥」を行います。
今年も高品質・良食味の「つや姫」「雪若丸」を山形から全国の皆さまに提供できるように、しっかりとした調査と解析を行い、適切な情報を県内の「つや姫」「雪若丸」の生産者の皆さんにお伝えしていきます。
【農業総合研究センター】
2018.06.25
山形県農業総合研究センター水田農業試験場(鶴岡市)では、4色の観賞用稲を使い、「つや姫」と「雪若丸」ロゴマークを田んぼアートとして展示しています。
5月下旬、田んぼに設計図を描き試行錯誤して田植えを行ってから1か月が経ち、観賞用稲も順調に生育して色の違いがはっきりとしてきました。今年デビューとなる「雪若丸」ロゴマークの田んぼアートは初めての試みで、職員一同うまくいくのか気にかけていましたが、設計図どおりの「雪若丸」ロゴマークが浮かび上がり、皆さんに楽しんでいただける出来映えとなりました。
当試験場は、「つや姫」「雪若丸」「はえぬき」など、多くの山形県オリジナル品種を生み出した試験場であり、県内外から多くの参観者が年間を通して訪れます。場内をご案内した際、多くの方がこの両品種のロゴマークの前で足を止め、写真を撮ったり、「つや姫」「雪若丸」の品種特性や味について職員に質問したりと、関心を寄せてくださいます。特に今年デビューする「雪若丸」には興味津々で、我々も説明に力が入ります。
これから観賞用稲もさらに大きくなって、稲と稲の隙間が小さくなり、今よりもっと鮮明なロゴマークになります。観賞用稲の穂が出る8月上旬頃までが見頃です。皆さん、ぜひ当試験場にお越しいただき、「つや姫」「雪若丸」ロゴマークの田んぼアートをご覧になってください!
【水田農業試験場】
2018.06.20
6月19日(火)、酒田・飽海地域「つや姫」現地検討会が開催され、管内のつや姫マイスターを始め関係者約50名が参加し、今後の栽培管理等について検討しました。
当日は、つや姫マイスターの鈴木泰直さん(酒田市)のほ場で、草丈や茎数、葉色等の生育状況を調査し、平年並みの順調な生育であることを確認しました。
鈴木マイスターからは「今年は田植え後の活着も良好で、その後も気温がやや高めに経過したこともあり、「つや姫」の生育は概ね良好である。今後は、「つや姫」栽培マニュアルにある目標茎数の確保に向けて水管理を徹底していく。そして、今年も立派な「つや姫」に仕上げ、品質が高く、最高においしい「つや姫」を全国にお届けしたい。」と今後の管理とともに、秋に向けての決意が語られました。参加した「つや姫」認定生産者の方々もマイスターの意気込みに大きく頷いていました。検討会では、マイスターや農業技術普及課への今後の栽培管理に関する質問、生産者同士の意見交換が活発に行われ、生産者の皆さんの「つや姫」生産にかける真剣さが伝わってきました。
全国の消費者の皆さん、今年も山形の「つや姫」にご期待ください!
【酒田農業技術普及課】
2018.06.19
【プレミアムつや姫産地だより】
JAあまるめブランド米振興会(庄内町)では、「プレつや倶楽部」を結成し、こだわりいっぱいの「プレミアムつや姫」を生産しています。
倶楽部が生産する「プレミアムつや姫」は、①1筆毎の土壌分析に基づく丁寧な土づくりを行い、②栽培期間中に使用する農薬有効成分回数を県の慣行基準より7割削減し、③全県統一の「つや姫」出荷基準よりも厳しい出荷基準を設定するなど、倶楽部のこだわりが詰まっています。
6月18日は、倶楽部の皆さんが青田巡回を行い、「プレミアムつや姫」の草丈や茎数などを測定しながら、生育状況を1筆1筆確認しました。倶楽部では、「つや姫」栽培マニュアルに基づくきめ細かな管理を基本としており、今後の栽培管理技術を共有しながら品質と食味のよい「プレミアムつや姫」の生産に努めることを全員で確認しました。
倶楽部の皆さんは、「自分達が設定した高い基準は「プレつや倶楽部」のこだわりである。こだわりをクリアするのは大変だが、そのこだわりがいっぱい詰まったプレミアムな「つや姫」を、ぜひ消費者の皆さんに食べていただきたい。」と話してくれました。
秋には倶楽部の皆さんが磨きを掛けたこだわりいっぱいの「つや姫」が出来上がります。どうぞ、ご期待ください!
【庄内農業技術普及課】
2018.06.18
6月15日(金)、「鶴岡田川地域「つや姫」「雪若丸」現地検討会」が開催されました。つや姫マイスター、「つや姫」認定生産者、「雪若丸」登録組織の生産者、関係機関等合わせて約70名が一同に会し、「つや姫」「雪若丸」の今後の栽培管理等について検討を行いました。
参加者は、つや姫マイスターである加藤健市氏(鶴岡市)の管理の行き届いた「つや姫」の田んぼを自分の田んぼと見比べるように、熱心に観察していました。
加藤マイスターからは、「今年は田植え以降の天候もよく、「つや姫」の生育は順調。今は「つや姫」の茎数を確保する大切な時期なので、しっかりと水管理を行っている。茎数を確保したら、遅れずに「中干し」(一時期田んぼを干す作業)に入りたい。」との説明があり、参加者からは水管理の方法や中干しのタイミング等について質問が出されるなど、活発な意見交換が行われました。
また、「雪若丸」登録組織の生産者からは、「「雪若丸」の生育も順調であり、つや姫マイスターの加藤さんのようなきめ細かな栽培管理を行い、収量、品質、食味の三拍子揃った立派な「雪若丸」に仕上げ、全国にデビューさせたい。」と声が上がりました。
当日の暑さと同じくらい、「つや姫」「雪若丸」生産者の熱意が伝わる現地検討会でした。
【庄内農業技術普及課】
2018.06.06
最上地域では先月までに田植えが終わり、水を張った田んぼには周囲の山々が映り巨大な鏡のようでした。今は日毎に田んぼの緑色が濃くなり、地域全体が文字通り田園になりつつあります。
鮭川村のつや姫マイスター八鍬修一さんは、デビュー9年目となる「つや姫」と今年の秋に本格デビューする「雪若丸」を栽培しており、両品種共に、今年も適期に田植えを終えました。
今年は育苗期間の気温が低く日照が少ないなど、育苗にはやや条件の悪い天候でした。八鍬マイスターは「苗づくりがその後の“姫と若”の生育に大きく影響する。」「田植え日から逆算して種を播く。」「出芽を揃えるために苗箱をしっかり保温する。」「苗を若々しく保つために水管理や温度管理を徹底する。」これらのことを例年以上に心掛け健苗育成に努めました。
八鍬マイスター渾身の「つや姫」「雪若丸」は、田植え時には見事な苗に仕上がり、良好なスタートダッシュを切ることができました。田植え後も順調に生育し、現在は草丈が伸び、茎の数も増え一回り大きくなりました。
八鍬マイスターは、「田んぼで「一人立ち」したイネでも天候によって生育に影響を受ける。品種の実力を最大限に引き出して、最高においしい「つや姫」「雪若丸」が実るまで、時に厳しく、時に優しく手を添え、秋まで見守らなければならない。」と我が子を見るような目で“姫と若”を見つめていました。
【最上農業技術普及課】
2018.06.05
柴田清志さん(村山市)は、平成29年度から新たに「つや姫マイスター」に就任しています。また、本県の若手生産者で組織する「やまがた元気な農業チャレンジネットワーク」の副会長を務めるなど、北村山地域のみならず山形県の若手生産者を牽引する期待の生産者です。柴田さんの父、清一さんも平成28年度まで「つや姫マイスター」として活躍されており、まさに“親子鷹”の「つや姫マイスター」です。
柴田さんが米づくりの中で最も重要視しているのが適期の田植えです。今年も「つや姫」5.7haを適期に田植えするため、苗の生育を田植え予定日に合わせて調整する一方で、田植え作業の無駄を省き、より効率的な方法を考えながら、持ち前のバイタリティーで適期内に作業を完了しました。
この日は、春作業も一段落したところで、田植えした「つや姫」の生育状況を調査していました。柴田さんは「今年も全て適期に田植えができて良かった。田植え後の天候も良好で、「つや姫」も元気に生育している。とても順調です。」と笑顔で話してくれました。また、「ここからは栽培マニュアルに沿ったきめ細かい管理が重要。収穫まで気を抜かずに管理し、先輩でありマイスターであった父、清一さんを追い越せるようなおいしい「つや姫」を生産したい。そして、全国の皆さんに食べていただきたい。」と「つや姫マイスター」としての熱い思いを話してくれました。
【北村山農業技術普及課】
2018.05.30
【プレミアムつや姫産地だより】
JAみちのく村山中央育苗センター(村山市)では、「つや姫」の育苗作業が佳境を迎えています。
村山営農センター管内の「つや姫栽培研究会」(村山市)では、「つや姫」ブランド化戦略の全県統一の出荷基準(玄米粗タンパク質含有率6.4%以下)より厳しい出荷基準(同5.8%以下)を設定しています。厳しい管理の下で栽培した「つや姫」は、お米の鮮度を長く維持できる「雪むろ」(雪を使った保冷庫)で貯蔵した“プレミアム”な「つや姫」を『高鮮度みちのく雪むろ米・つや姫』として全国の皆さまにお届けしています。
この“プレミアム”な「つや姫」の苗作りを担当しているのが、村山営農センターの方々です。担当者は、「苗半作」という先輩方からの教えを胸に、日々、苗の状況を入念にチェックし、生育に影響を及ぼす育苗ハウス内の温度に目を光らせ管理しています。
「今年も全国の皆さまに“プレミアム”な「つや姫」をお届けするために、丈夫な苗作りにしっかり取り組みたい」と力強く話をしてくれました。
【北村山農業技術普及課】
2018.05.24
水田農業試験場では、定期的に「つや姫」の生育状況を調査、診断するための圃場(生育診断圃)を設置し、県内の「つや姫」生産者や現場指導者の技術対策に役立てています。
生育診断圃は、鶴岡市藤島にある当試験場の近く、鳥海山を正面にのぞむ見晴らしの良い場所にあります。田植えは、例年のとおり5月10日に行いました。今年は田植え後の気象の変化が大きく、強風や低温、先日は豪雨の日もありましたが、生育診断圃の「つや姫」の生育は順調です。「つや姫」生産者の皆さん、今後は、以下のことに気をつけて管理しましょう。
春に水田を耕起して土が乾くと、土由来の窒素成分が発現しやすくなって稲の生育を助けます。これを「乾土効果」といいます。今年の土の乾燥状況は平年並であったことから乾土効果も平年並と見込まれます。生育のスタートダッシュを切るためには、水管理が重要となります。夜間にかんがいを行って昼間は水を止め、水温を高めて茎の増加を促します。圃場の“わき”(還元)が見られたら、田んぼの水を交換するなどの対応を行いましょう。
これからも、おいしい「つや姫」ができるまでの生育状況や技術情報をお伝えしていきます。
【水田農業試験場】
2018.05.23
山形市みのりが丘にある農業総合研究センターでは、5月22日(火)に春の一大イベントである「一斉田植え」を行いました。最近は、機械による田植えがほとんどですが、センター内ではより精密な試験データを得るため、試験区ごとに苗の数を厳密に数えながら手作業で田植えしなければなりません。そこで、関係機関の職員も参加し、総勢70名で約50aを手作業で田植えを行いました。
初めて田植えをする参加者の中には、ベテランが圃場を一往復植え終わる頃にやっと往路が植え終わるという方もいましたが、皆さん一株一株丁寧に田植えをしていました。全て植え終わる頃には、腰に手を当てながら「足腰がガクガクする」という参加者もおり、昔の農家の皆さんの苦労を身にしみて感じていました。
田植えした「つや姫」「雪若丸」の苗は、その後の天候もよく活着は良好で、生育は順調に進んでいます。
今後は、草丈や茎数、葉色等の推移を10日毎に調査・解析しながら、高品質でおいしい「つや姫」「雪若丸」を生産するための技術情報を発信していきます。
今年も生産者の皆さんが必要とする情報を、適期にお伝えできるように頑張ります!
【農業総合研究センター】
2018.05.22
つや姫マイスターの佐藤政彦さん(南陽市)が、田植え日和の暖かい日差しの中、今年産の「つや姫」の田植えを終えました。
佐藤さんは、昨年からJA山形おきたま稲作振興会長も務めており、置賜の米づくりのリーダーとして、置賜産米の食味・品質向上に向けた活動に尽力されています。
この日は、残雪の飯豊連峰が田んぼに映る置賜盆地ならではの景色の中、佐藤さんが軽快に、そして慎重に田植えを行っていました。佐藤さんは、日頃から、おいしい「つや姫」栽培の肝は「しっかり土づくりした田んぼで、生育に合わせて水管理を行うことが大切」と当たり前のように話をしてくれましたが、天候が毎年のように変わる中で、その当たり前の言葉に含まれたマイスターとしての知識と経験は計り知れないものがあります。
無事に田植えを終えた佐藤さんは、「栽培の“肝”にこだわった管理で、今年もとびきりの「つや姫」を皆さまのもとに届けたい」と意気込みを話してくれました。
【置賜農業技術普及課】
2018.05.16
つや姫マイスターの山口ひらくさん(上山市)は、「つや姫」がデビューした平成22年から栽培に取り組んでおり、9年目を迎える今年は1.2haを栽培します。
山口さんは「「つや姫」の田植えのために、今日のような晴天の日を待っていた。」と言いながら、手塩にかけた「つや姫」の苗を積み込んだ田植機に乗り込み、はやる気持ちを抑えながら丁寧に植えていました。
更に、今年は後継者である息子の直人さんが一緒ということもあり、マイスターとしておいしい「つや姫」を生産するためのポイントや栽培技術のノウハウを伝授しながらの作業となり、例年以上に気合いが入っているようでした。
山口さんは、「例年、「つや姫」の力を最大限に発揮できる管理を心掛けている。今年も地域一体となって栽培管理に取り組み、最高品質のおいしい「つや姫」を消費者の皆さまにお届けします。」と、意気込みを話してくれました。
【村山農業技術普及課】
2018.05.16
山形つや姫マイスター加藤健市さん(鶴岡市上清水)が、5月15日、今年最初の「つや姫」の田植えを行いました。当日は絶好の田植え日和となり、加藤さんは青空のもとテキパキと作業を進めていました。
今年は、育苗期間中の気温の変動が大きく、育苗ハウスの換気や種を播いた苗床の温度や水分状態の管理等、例年にも増してきめ細かに行いました。その努力の甲斐があって、加藤さんが手塩にかけた「つや姫」の苗は、今日の田植えを待ちわびていたかのように立派に育っていました。
加藤さんのおいしい「つや姫」づくりのこだわりは育苗だけではありません。加藤さんは、「この田んぼは地力が非常に高い。品質をより向上させるために、堆肥や基肥の施用量を田んぼごとに調整して、「つや姫」が健やかに生長できるようにしているんです。」とこだわりの1つを話してくれました。土壌分析だけではなく、加藤さんがこれまで培ってきた技術と経験を踏まえ、“毎年同じ管理”ではなく、田んぼの土や気象条件に向き合った稲作を実践しています。「これも、おいしい「つや姫」をつくるため」とマイスターとしての自信に満ちた顔で話してくれました。
消費者の皆さまにおいしい「つや姫」をお届けするため、加藤さんのこだわりは今年も続きます。
【庄内農業技術普及課】
2018.05.16
5月15日、つや姫マイスター小林清さん(酒田市)が、鳥海山の中腹に現れた「種まき爺さん」に見守られながら、30年産「つや姫」の田植えを行いました。「種まき爺さん」とは、鳥海山の山肌の雪が部分的に溶け、残雪とのコントラストが種をまくお爺さんに見える部分が現れます。毎年のようにこの時期は庄内で田植えが盛んに行われる頃でもあります。
「今年は、育苗期間中の寒暖の差が激しく、管理がとても大変だった。特に種まき後に低温で経過したため苗の生育遅れが心配だった。」と言っていた小林さんの苗は、地域のお手本のような太くて充実した立派な苗でした。
小林さんは、「適期に田植えができてホッとしている。あとは、これからの天候に期待して、秋には品質が良く、おいしい「つや姫」を多くの皆さまにお届けしたい。」と話をしてくれました。田植機を操作し、丁寧に田植えを進める小林さんの姿に「種まき爺さん」が声援を送っているようでした。
【酒田農業技術普及課】
2018.05.14
白鷹町のつや姫マイスター船山隼人さんは、大学を卒業後、実家の農業を継ぎ、水稲、枝豆、啓翁桜(花木)等を栽培しています。平成27年からは農事組合法人船山ファームの代表理事に就任し、水稲の栽培規模を拡大してきました。今年の水稲作付面積は28ha。そのうち、「つや姫」を9ha作付けします。県内でも有数の大規模稲作農家で、地域の頼れる担い手としても活躍されています。
これほどまでの面積を栽培している中、船山さんが日頃から心掛けている技術の肝は、「きめ細やかな管理・作業」であり、水稲のどの作業でも手を抜くことはありません。
今年も稲作のスタートとなる「育苗」が始まりました。播種後の4月下旬は気温が高く経過したことから、ハウスに遮光ネットを張って高温対策をするなど、「きめ細かな管理」を行い、丈夫な「つや姫」の苗になるよう大事に育てています。
いよいよ、明日(5月12日)から田植えが始まります。「今年も品質・食味の良い「つや姫」を生産します!そして、たくさんの方々から召し上がっていただきたい!」と力強く抱負を話してくれました。
【西置賜農業技術普及課】
2018.05.07
最上地域は新緑の季節を迎え、稲作作業が本格化しています。
金山町のつや姫マイスターである松澤さんは、昔から「苗づくり半作」を肝に命じ、これまで培ってきた自らの経験を生かした「こだわりの苗づくり」に取り組んでいます。育苗で使う資材や管理の方法などについては、情報収集に努め、新たな技術を積極的に取り入れており、そのこだわりの苗づくりのレベルがどんどん高まっています。
松澤さんは、県内では数少ないグローバルギャップの認証を取得している生産者でもあり、その育苗ハウスは、苗箱が整然と並び、周辺もきれいに整頓され、まさに地域のお手本になっています。
今年は4月末に夏日になるなど、育苗ハウス内で育つ「つや姫」の苗への影響が心配されましたが、松澤さんのマイスターとしての技術ときめ細かな管理もあり、茎が太くがっしりとした丈夫な苗に育っています。
高品質・良食味の「つや姫」を消費者の皆さまにお届けするため、マイスターは苗づくりをはじめ、栽培技術の向上に日々邁進しています。
【最上農業技術普及課】
2018.04.26
山形市の逸見孝志さん(株式会社フィールドシップ代表取締役)は、「つや姫」がデビューした平成22年から「つや姫」栽培に取り組んでいるつや姫マイスターです。
25日、会社の皆さんと一緒に、約800箱の育苗箱に「つや姫」を播種しました。逸見さんは、「「つや姫」の播種も今年で9回目。丈夫な苗を作るためにも毎年とても緊張する作業」と真剣な目つきで作業を行っていました。気の抜けない大仕事ですが、逸見さんのきめ細かな気配りと的確な指示により、テキパキと流れるように作業が進められました。
「全国で新しい米の品種が続々デビューしている。そのような中、山形県の「つや姫」を消費者の皆さまから選び続けて貰うために、これまで以上に“味よし、香りよし、見た目よし”の最高の「つや姫」をお届けしたい」とつや姫マイスターとしての今年の意気込みと決意を力強く話してくれました。
【村山農業技術普及課】
2018.04.26
村山地域つや姫マイスターの会の会長である奥山喜男さん((株)奥山農園、河北町)の育苗ハウスでは、「つや姫」の苗づくりが始まりました。
奥山さんは、今年「つや姫」を約6ha作付けします。播種した約1,400箱の育苗箱を、農園の皆さんと一箱一箱丁寧に育苗ハウスの中に並べました。
稲作は「苗半作(苗の出来によって作柄の半分が決まること)」と言われるほど、丈夫な苗をつくることが大変重要です。奥山さんは、育苗管理の中でも特に温度管理に細心の注意を払っています。これから田植えまで約1か月間の育苗管理の注意点について、農園の皆さんと確認を行っていました。
奥山さんは、綺麗に並んだ育苗箱を見ながら「昨年の「つや姫」は、これまでにないほど食味が良かった。今年も品質が良く、最高においしい「つや姫」を消費者の皆さんに届けたい。」と、つや姫マイスターとしての熱い意気込みを話してくれました。
【西村山農業技術普及課】
2018.04.16
山形市みのりが丘にある農業総合研究センターでは、山形県の水稲奨励品種16品種について、農家の皆さんが使う種子の元種(もとだね)となる「原種(げんしゅ)」の生産を行っています。今年も、原種を作るための作業を開始し、4月13日には「つや姫」の苗づくりがスタートしました。
優良な種子を確実に生産するため、厳密に定められた管理手順に従って、丁寧に播種作業を行います。
種播きを終えた苗箱は、温度を32℃に保つことのできる育苗器に2日間入れて芽を出し、その後は育苗ハウスで管理します。これから田植えまでの間、丈夫な苗に仕上げるため、天気や苗の生育に合わせて、きめ細かな水管理や温度管理を行います。この苗は5月16日に「つや姫」種子生産専用の水田に植えられる予定です。
農業総合研究センターでは、「つや姫」の栽培試験や食味に関する分析などの研究を行っており、今後も、マイスター日記で「つや姫」の生育状況を皆さんにお伝えしていきます。
【農業総合研究センター】
2018.04.16
鶴岡市藤島にある水田農業試験場では、播種作業が最盛期を迎えています。
当試験場では、これまで、4色の観賞用稲を使って田んぼに「つや姫」ロゴマークを描き、参観者へのPRを行ってきました。今年は、「つや姫」に加え今秋に本格デビューする「雪若丸」ロゴマークも描く予定です。田んぼアートを通して、来場された皆さまに、もっと「つや姫」「雪若丸」を身近に感じていただけるよう、しっかり取り組みます。
「つや姫」「雪若丸」のロゴマークを田んぼに描くためには、“赤色”は「べにあそび」、“白色”は「ゆきあそび」、“黄色”は「黄稲」、“緑色”は「観稲」という品種を使います。5月10日に田植えを予定しており、6月中旬から7月下旬には色鮮やかな「つや姫」「雪若丸」ロゴマークを御覧いただけるようになります。
当試験場では今年も栽培試験に基づいた技術情報を生産者に提供し、おいしい「つや姫」「雪若丸」の生産を支援していきます。
【水田農業試験場】