つや姫の生育状況や田んぼでの作業の様子、実際作付けしている生産現場から生産者の生の声をレポートしていきます。
2018.02.21
つや姫マイスターである菅原誠さん(三川町)は、平成30年1月末に「米工房源六」として、ASIAGAP認証を取得しました。そこで、菅原さんにGAP認証を取得するきっかけや苦労した点、これからの目標についてお話を伺いました。
菅原さんは、「きっかけは、1年前のGAPの研修会で、県の関係者や周囲から「応援するから取得してみないか。」と勧められたことです。これまで有機栽培や特別栽培の認証をとっていたので、ある程度書類を準備することに慣れていたことと、これからは、オリンピック・パラリンピックへの対応や輸出にも視野を広げる必要があると考えていたため、GAP認証を取得してみようと決めた。」と話してくれました。
認証の手続きは、昨年4月から始まり、「最初は、書類の山にびっくりした。」そうです。その後、各種研修会に参加して勉強し、その中でも、特にHACCP認証工場を視察した時には、食品安全の重要性を痛感したとのこと。菅原さんは、玄米だけでなく精米の販売も行うため、認証取得に向けて精米所を改装して、色彩選別機や金属探知機を整備しました。
「認証取得まで約1年かかった。苦労も多かったが、これからはオリンピック・パラリンピックに向けた準備や将来的には輸出業者の声にも答えたい。」と話してくれた菅原さん。菅原さんの「つや姫」が、国内だけでなく、海外にはばたく日も近いと感じられました。
【庄内農業技術普及課】
2018.02.16
平成30年2月9日、JAそでうら研修施設で「つや姫」栽培技術研修会が開催されました。この研修会は、29年産「つや姫」の作柄を振り返りながら、より品質・食味の良い30年産「つや姫」を生産するために開催されたものです。研修会に参加した「つや姫」マイスターである佐藤勝さん(酒田市)は、29年産「つや姫」の栽培結果、米の品質・食味を振り返り、自分の改善方法を考えながら研修を受けていました。
佐藤さんは、「昨年は6月の天候不順で、初期生育の確保が大変だった。水管理にも苦労した。」「米づくりは一年一年勉強だなあ。初期生育の大切さを再確認したよ。今後も初期生育に重点を置いた栽培管理となるように、マニュアルの範囲内で施肥設計を工夫する。今年の秋にも品質・食味の良い「つや姫」が生産できるようがんばるよ。」と、意気込みを語ってくれました。
【酒田農業技術普及課】
2018.02.02
2月1日(木)、天童市で「村山地域つや姫マイスター情報交換会」が開催され、村山地域のつや姫マイスター12名が参加しました。
「村山地域つや姫マイスターの会」の奥山会長が座長となり、マイスターが29年産「つや姫」の作柄について検討しました。
「29年産「つや姫」の作柄は例年と比べて収量は減少したものの、食味の評価はかなり高かった」という意見が多く、今年度は6月と9月は天候が不順で、「つや姫」には厳しい年でしたが、天気を読み、稲を見て、米づくりの経験を総動員して皆さんがベストを尽くしたため、自信を持って消費者に届けられる米となりました。
意見交換では、「「つや姫」は食味第一で取り組んでおり、合わせて、収量の安定に取り組む必要がある」、「「つや姫」の本場としては高品質・極良食味は譲れない」という意見が出されました。また、新品種「雪若丸」などを上手に組み合わせて、それぞれの品種特性を活かした稲作経営が重要だという総括的な意見もあり、「つや姫」生産の今後について熱い議論が展開されました。
村山地域マイスターは、これからも交流を続け切磋琢磨し、それぞれの地元で高品質・良食味の「つや姫」づくりをリードしていきます。
【西村山農業技術普及課】
2017.12.27
平成29年12月14日(木)に、農業技術普及課産地研究室(新庄市)にて「オールやまがた米づくり日本一運動最上地域本部 食味コンクール」が行われました。
本コンクールは、最上地域の産米の評価向上を目的に開催され、今年度で12回目となりました。「つや姫の部」40点、「はえぬきの部」42点の応募があり、生産者の良食味米生産に対する意識の高さが伺えました。
食味計による1次審査で上位3~4点に絞り、2次審査は審査員が実食して評価しました。その結果、「つや姫の部」で今田政男さん、「はえぬきの部」で沼澤辰成さんが最優秀賞に輝きました。さらに、「つや姫の部」でつや姫マイスターの豊岡学さん、八鍬修一さんの2名が優秀賞となりました。審査員からは「レベルが高く、非常に難しかった」「さすが、「つや姫」はおいしい」などの意見が出されました。
最上地域のマイスターも、高品質・良食味の「つや姫」をお届けしようと、栽培技術に磨きをかけ、地域の模範になるようがんばっています。
【最上農業技術普及課】
2017.10.23
山形つや姫マイスターの平吹さん(山形市)は、10月1日(日)に収穫した「つや姫」の調製作業に取り組んでいます。「つや姫」の栽培8年目を迎える平吹さんは、水稲5品種を22haで栽培している大規模な稲作農家です。良食味米の生産を経営の最重要目標に掲げ、皆さんから「おいしい」と思ってもらえる米づくりを目指しています。
「今年は、田植え後、低温で経過したので稲の管理に気を遣った。丁寧な水管理を行って、稲の生育に最適となるように環境を整え、穂数を確保したよ。登熟期も、収穫直前まで根を健全な状態で維持するとともに、土壌水分を確保し玄米の肥大を促したことで、高品質良食味の「つや姫」ができたよ」と難しい状況を高い技術力で乗り越えた平吹さん。さらに、「苦労も多かったが、去年以上に品質が高く、美味しく仕上がった。山形県の美味しい「つや姫」を消費者の皆さんに届けたい」と笑顔で語ってくれました。
生産者の努力の結晶、山形県産「つや姫」を是非ご賞味ください。
【村山農業技術普及課】
2017.10.23
10月6日、つや姫マイスター高橋隆さん(庄内町)の「つや姫」の収穫が完了しました。「つや姫」の収穫は今日で3日目。雨続きの庄内でしたが、この日は前日から天候に恵まれ、どんどん収穫を進めました。
高橋さんは、「今年は、出穂期前後の台風の影響で籾の風ずれを心配したけど、大丈夫だったよ!今年はいつもの年に比べ、青籾の割合が多く、刈取時期の判定が難しかったなあ。でも、きれいな黄金色に実って、おいしい「つや姫」に仕上がったよ」と自信を持って語ってくれました。
刈取時期について、だいぶ頭を悩ませたと言う高橋さん。しかし、収穫を行う高橋さんには、今年も無事に「つや姫」の収穫を完了できた安堵の表情が見られました。
【庄内農業技術普及課】
2017.10.10
遊佐町のつや姫マイスター佐藤充さんは、10月5日に「つや姫」の稲刈りを行いました。今年は出穂後の日照時間が平年よりやや少なく経過したため、登熟がゆっくりと進み、昨年より5日程度遅い稲刈りとなりました。
秋晴れの中、前日の初冠雪で山頂が雪化粧した鳥海山を背景に、軽快にコンバインを操作する佐藤さんは、「新米を皆さんに早く届けたいという思いはあったが、穂の黄化の進み具合や青籾歩合、籾水分を何度も確認して適期になるのを待った。その分、米の実りは十分で、おいしい「つや姫」に仕上がったと思う。」とニッコリ話してくれました。
間もなく、新米「つや姫」をお届けします。ご期待ください。
【酒田農業技術普及課】
2017.09.04
水田農業試験場では、9月2日に研究成果のPR等を行う「参観デー」を開催しました。来場者はなんと300人以上!!皆さんにもっとお米に親しみをもっていただけるよう、「つや姫」「雪若丸」のおにぎり試食や研究成果の展示、お米に関するクイズなどを行いました。
おにぎり試食コーナーにはたくさんの人が集まり、おいしい山形のお米の食べ比べを楽しんでいました。おにぎりを試食した方からは、「「つや姫」はやっぱり最高だね」「「雪若丸」は粒感がしっかりしていておいしい」といった声が多数聞かれるなど大盛況でした。
さて、まもなく「つや姫」の刈取り適期です。生産者の皆さんは、早めの刈取りと丁寧な乾燥調製を行って最高の品質に仕上げ、今年もおいしい「つや姫」を全国の消費者の皆さんに届けましょう!
【水田農業試験場】
2017.08.22
酒田市では、毎年、東京都から中学生のファームステイを受け入れています。今年は205名の女子生徒が参加し、8月18日から3泊4日の日程で農作業や郷土料理づくりなど、農村ならではの生活を体験しました。
つや姫マイスターの小林清さんはファームステイの実行委員長を務めており、今年も3人の生徒を受け入れました。生徒達は山形のお米の味を楽しみにしてきたそうで、「ご飯がおいしい!いくらでも食べられる!」とたくさん食べてくれました。
21日の閉会式で小林さんは、「東京に帰ったら山形での体験とお米の味をたくさんの人に伝え、「つや姫」をPRしてほしい」と話し、「つや姫」の精米とパンフレットを生徒全員に贈りました。
これまでに、ファームステイを体験した生徒のご家族からは「我が家のお米を「つや姫」にしました」「「つや姫」のファンになりました」といったお手紙をいただくことがあり、おいしい「つや姫」づくりの励みになっています。
生徒達が酒田を発つ際、小林さんはバスが見えなくなるまで手を振り、生徒達との別れを惜しんでいました。
【酒田農業技術普及課】
2017.08.03
山形市にある農業総合研究センターの「つや姫」生育診断ほ場では、間もなく出穂期を迎えます。
茎の中の幼穂(稲穂の赤ちゃん)は15cm程度まで生長しており、「つや姫」の出穂期はほぼ平年並みの8月8日頃と予想されます。
出穂・開花の時期は、特に水が必要となります。この時期に田んぼに入れる水のことを「花水(はなみず)」と呼び、出穂が揃うまで2~5cmの水深を保ちます。花水の後は間断かんがい(湛水と落水を数日ごとに繰り返す水管理)に切り替え、根の活力を維持する水管理を行います。適切な管理を行って、良食味の「つや姫」を生産しましょう。
【農業総合研究センター】
2017.07.28
水田農業試験場には小学生を始め、たくさんの視察者が訪れます。当場の稲の品種開発状況や「つや姫」の先祖にあたる品種の紹介、栽培試験の状況など皆さん熱心に話を聞いてくださいます。特に農家の皆さんから多くの質問が寄せられるのが、「つや姫」についてです。栽培技術や開発経過などを研究員をつかまえて質問攻めにされる方もいらっしゃいます。
さて、当場の「つや姫」は、茎数はやや多く、葉色はやや濃いですが生育は順調です。幼穂の発達状況から見た出穂予想日は、平年より1~2日遅い8月12日頃と予想されます(7/20調査結果)。
これからは穂を出す重要な時期です。皆さんの田んぼに、十分水は入っていますか。根に十分な水分と酸素を与え、高品質・良食味の「つや姫」を生産しましょう。
【水田農業試験場】
2017.07.24
7月21日、置賜地域「山形つや姫マイスター」の会が、山形つや姫ブランド化戦略推進置賜地域本部と共催で、フラワー長井線の車両を貸し切り、「つや姫」が栽培されている置賜の水田風景を眺めながら「つや姫」について意見交換を行う「おきたまつや姫ツアー」を開催しました。
赤湯駅で開会セレモニーを行った後、つや姫マイスター12名が、旅館業や飲食業、消費者の方々と共にフラワー長井線に乗車し、赤湯駅~荒砥駅間を往復しました。車内では、乗客に「つや姫」おにぎりがふるまわれた後に、「つや姫」に関するリレートークや意見交換を行い、「つや姫」を栽培する側、消費者に提供する側、そして食べる側それぞれから、「つや姫」に関する取り組みや思いを話していただきました。鈴木寛幸つや姫マイスターからは、『「つや姫」のブランドを守るには、栽培する一人ひとりが気を抜かず、おいしい「つや姫」をつくることが大切だ。』と「つや姫」にかける熱い思いが語られました。
参加者からは、「つや姫」おにぎりが大好評であり、「このおいしさをもっとPRして欲しい」との声があがりました。置賜地域の農産物も一緒にPRしていこうという意見が多く、置賜の「つや姫」や農産物サポーターの強い気持ちが感じられるツアーとなりました。置賜地域「山形つや姫マイスター」の会では、このようなPR活動とともに、今年もおいしい「つや姫」づくりに向けた活動を行っていきます。
【置賜農業普及課】
2017.07.18
7月14日に、山形つや姫マイスターの佐々木寿春さん(庄内町余目新田)は、「つや姫」の穂肥を行いました。
今年の庄内地域の「つや姫」は、6月下旬からの天候の回復と徹底した水管理により、生育が上向いてきました。
佐々木さんは、管理が難しい状況でも高い技術と豊富な経験値で管理をされています。「健苗を植え土壌の状態もよく観察し、水管理には細心の注意を払いながら、初期茎数の確保に努めた。このため、適正な茎数が確保され、7月10日に行った生育診断の結果では、葉色が十分に低下し健全な稲姿となった。次は穂肥だ。これからも気を抜かずにがんばるよ。」と話してくれました。
佐々木さんは、「JAあまるめプレつや倶楽部」の会長も務めており、「今年の「つや姫」も、おいしいお米になるよう、収穫まで細心の注意を払い管理していくよ。」と、「つや姫」に対する強い思いも話してくれました。
【庄内農業技術普及課】
2017.07.13
山形市みのりが丘にある農業総合研究センターで、7月10日に「つや姫」の生育調査を行いました。
7月10日現在の生育は、草丈は平年並み、茎数は多い状況で、葉色は濃く、葉数の展開は平年並みで、幼穂の発育からみた出穂予想は平年より1日遅れとなっています。全体的に平年並みの生育であり、順調に推移しています。
当センターの「つや姫」は、6月20日時点で必要な茎の8割が確保されたため、6月23日から中干しを行い、水管理のために水田に溝を切りました。
生育診断の結果、茎数が多く、葉色が濃いことから、食味を最優先として追肥の窒素成分量を1.0kg/10aに減肥しました。
今後はかん水と落水を繰り返す間断かん水を基本とし、気象条件に合わせた水管理を行い、根の活力維持を図ります。
【農業総合研究センター】
2017.07.12
最上地域は連日真夏日が続いています。
山形つや姫マイスター増川正之さん(新庄市)の田んぼに地域の「つや姫」生産者が集まり、生育診断と栽培講習会が行われました。
今年は、6月に低温・日照不足の日が続き、例年と比べて茎数を確保することが難しい年でしたが、7月からの天候の回復と生産者のきめ細かな管理により、茎数は平年並みに回復しました。増川さんは、「他の品種より早く植え、できるだけ早く根を張らせた。栽培マニュアルを基本として、健全に生育するよう管理することが大切だ。」と、これまでの自分の栽培経験と技術を説明し、地域全体のレベルアップにつなげようと熱心に参加者に語りかけました。
「つや姫」の田んぼは、葉の色や生育が均一で極めて順調です。このあとは追肥の時期を迎えますが、食味を重視した技術対応で行います。
今年も高品質・良食味の「つや姫」をお届けするため、最上地域のマイスターも地域の模範になるようがんばっています。
【最上農業技術普及課】
2017.07.05
当試験場には、稲作農家の方々をはじめ、小学生から大人まで幅広い年代の方が視察や稲の学習に訪れます。そこで、必ず紹介するのが「つや姫」ロゴマークの田んぼアートです。たくさんの方に見ていただき、「つや姫」のPRにつなげようと取組んでいます。
「つや姫」ロゴマークの田んぼアートは、稲が生長するにつれて色鮮やかになり、赤、白、黄、緑色のコントラストがはっきりしてきました。ちょうど今が見頃です。訪れた皆さんは興味深く見学され、称賛の声をいただきますが、その背景には「つや姫」への関心の高さが伺われます。
さて、注目していただいている「つや姫」ですが、今年も順調に生育が進んでいます。今は、生育診断を行う重要な時期にさしかかっています。品質、食味を最優先にした技術対応で、高品質米に仕上げ、今年も全国のファンにおいしい「つや姫」を届けましょう。
【水田農業試験場】
2017.06.20
田植えから約1か月経った6月19日に、つや姫マイスターの鈴木泰直さんの圃場で、「つや姫」現地検討会を行いました。
今年の「つや姫」は若干生育の遅れが見られたものの、天候の回復と適切な水管理により徐々に回復しています。鈴木さんは「これからの浅水管理が大切。分げつを増やして茎数を確保し、早く中干しに入りたい。」と話していました。
中干し後は追肥の時期となります。食味優先の対応とすることと、おいしい「つや姫」を消費者にお届けできるよう参加者全員でがんばっていくことを確認し合いました。
(浅水管理とは、水田の水位を低く保ち、水温を高めて稲の生長を促進する管理方法です。一方、中干しは、水田の水を切らして茎数の増加を抑制し、適切な生育量に導く方法です。農家の皆さんは、これらの技術を使い分け、稲の生育を適切に保っています。)
【酒田農業技術普及課】
2017.06.19
6月16日(金)に、鶴岡田川地域にて「つや姫」現地検討会が開催され、つや姫マイスターや関係者など約60名が参加しました。
つや姫マイスター加藤健市さんの「つや姫」の生育状況を確認しながら、今後の栽培管理や対応について検討しました。
つや姫マイスターから「茎数がやや不足しているので、今後、浅水管理を徹底し、茎数を確保することが必要だ。気象変動に負けず、今年も収量、品質、食味の三拍子揃った「つや姫」に仕上げよう」との意見が出されました。最高の「つや姫」を生産すべくマイスターはやる気満々です。消費者の皆さんも是非、山形の「つや姫」に期待して下さい。
【庄内農業技術普及課】
2017.06.12
平成29年産米の田植えが順調に終了し、春作業がひと段落ついた6月2日(金)、酒田農業技術普及課を会場に、つや姫マイスターを交えた作物担当者会議が開催されました。この会議では酒田・飽海地域の関係機関が、「つや姫」をはじめとした水稲の生育状況と、これからの技術対策について検討しました。
会議では、酒田市のつや姫マイスターの小林清さんから、「育苗期間は日々の気温差が大きく管理が大変だったが、適期内に田植えを終えることができた。しかし、田植え後に「田んぼのワキ」が大きく、最近は低温傾向であったため分げつの発生が遅れている。これからの1か月が勝負であり、目標茎数を確保できるよう天候に応じたきめ細かな水管理の徹底が重要だ。」との意見がありました。技術対策として、浅水管理等の分げつ発生を優先した管理を確認し、今後もおいしい「つや姫」となるための取組みを進めていきます。
【酒田農業技術普及課】
2017.05.29
山形市の山形つや姫マイスター逸見孝志さんは、地域との結びつきを大切にし、地域の農業を盛り上げる活動を行っており、過去3年にわたり小学生の田植え体験を指導しています。今年は5月26日に逸見さんの圃場で、県知事と地元小学生による「つや姫」の田植えイベントが行われました。逸見さんは、「田植え体験を通して、小学生に食や農業に関心を持ってほしい。」と期待を込めておっしゃっていました。
また、「今年の目標は収量と食味を高いレベルで両立すること。細やかな管理で今年も美味しい「つや姫」を作りたい。」と力強く話してくれました。高品質・良食味の「山形つや姫」は、生産者の熱い思いで生産されています。
【村山農業技術普及課】
2017.05.29
山形市みのりが丘にある農業総合研究センターでは、水稲の生育状況を診断するための圃場を設置しており、「つや姫」の草丈、茎数、葉色等を調査して技術対策情報を発信しています。
「つや姫」の生育診断圃の田植えは、5月18日(木)に行いました。田植えの前に、まず苗の生育調査を行いましたが、「つや姫」の苗は順調に生育し、草丈、茎数、葉色ともに概ね平年並みとなりました。田植え当日は晴天に恵まれ、田植え後も好天が続いたことから、活着は良好で生育は順調に進んでいます。
5月31日(水)から10日毎に草丈、茎数、葉色等の推移を調査していきます。「つや姫」の生育状況をマイスター日記等で皆さんにお伝えしていきますので、参考にしてください。
【農業総合研究センター】
2017.05.22
田んぼに水が入り、残雪が残る飯豊連峰が田んぼに映る風景は置賜盆地ならではの風景です。そんな美しい風景の中、遠藤マイスターは無事に「つや姫」の苗を植え終えました。遠藤マイスターは、有機農業を実践しています。
「米づくりでは、いい苗を植えることが大変大切だ。充実した籾を厳選し、その後、農薬を使わず、温水で種子消毒を行った。種まきの後は寒かったり、暖かかったりと天気が日々入れ替わったが、健苗を育てることができたよ。」と遠藤マイスターは農薬を使わない、健苗を育てた苦労を語ってくれました。
今年もとびきりの「つや姫」を皆様のもとへお届けできるよう、日々、大切に「つや姫」を育てていきます。
【置賜農業技術普及課】
2017.05.17
5月16日、鶴岡市の山形つや姫マイスター加藤健市さんは、「つや姫」の田植えを行いました。
加藤さんは、「苗の仕上がりは良好だ。今年は育苗期間中に強風が吹いたり、ゴールデンウィークに高温が続いたりと、ハウス内の温度管理がとても難しい年だった。苗の生育に合わせて、温度管理と水管理には細心の注意を払って苗を育てたよ。」と語ってくれました。
毎年、天気の変化に合わせた最善の管理をすることは"あたりまえ"のことですが、きめ細やかな管理を実践することは、とても大変なことです。田植えをしている加藤さんの顔には、良い苗に育ったことへの安堵と、今年の「つや姫」栽培への期待が感じられました。
【庄内農業技術普及課】
2017.05.15
最上地域は新緑の季節となりました。
山形つや姫マイスター豊岡学さん(舟形町)の「つや姫」の苗は、もうすぐ田植えを迎えます。
今年は、昼夜の気温の変化が大きかったことから、苗の管理に細心の注意を払いました。豊岡さんは、「大切にしながらも、決して過保護にならないように管理している。我が子を世に送り出すような気持ちだよ。」と話していました。豊岡さんの丁寧な管理の一例をあげると、ハウスにはかん水用のスプリンクラーが設置されていますが、水分ムラがでないように手作業で仕上げのかん水を行っています。
苗の長さや色合いは揃っており、豊岡さんは、「ほら、見てよ。この根張りの良さ!」と話してくれ、苗の根の状態にも気を配り、良い苗に仕上げています。
高品質・良食味の「つや姫」を皆さんにお届けするため、最上地域のマイスターもがんばっています。
【最上農業技術普及課】
2017.05.11
水田農業試験場では、5月10日から本格的に田植えが始まりました。試験区を設置したり、たくさんの品種を栽培するために、毎年多くの圃場を手で植えます。
来場される方々から好評の「つや姫」ロゴマークの田んぼアートは、設計図どおりに田んぼにひもを張り、2人がかりで1時間程かけて4色の品種を丁寧に植えます。
植えた直後は稲が小さいので、色が分かりにくいですが、稲が大きくなるにつれ、つや姫ロゴマークも色鮮やかとなって圃場に映えるようになります。見ごろは7月初旬頃です。
【栽培のワンポイントアドバイス】
庄内地域は、今年の春は降雨が多く圃場が乾きにくかったため、乾土効果は少ない見込みです。乾土効果の少ない年は、意識的に早めの分げつを促す管理を行い、初期生育を確保する必要があります。田植え後、活着までは水深を4~5センチ程度の保温的水管理としますが、活着を確認したら昼間止水、朝・夕のかんがいを行って分げつを促進しましょう。
【水田農業試験場】
2017.05.09
酒田市坂野辺新田のつや姫マイスター佐藤勝さんは、4月15日に「つや姫」の播種を行いました。今年は新たに、先行販売を予定している「雪若丸」の栽培にも取り組みます。
5月2日に苗の生育を確認したところ、苗は1.5葉ほどに成長し、「つや姫」「雪若丸」そろって順調でした。ゴールデンウィーク期間中は気温が高く、温度管理に細心の注意を払って健苗育成に努めたとのことでした。
佐藤さんは元気に育つ苗を前に「米の実りを良くする取組みとして、ケイ酸資材を投入し、今年もおいしいお米を作りたい」と意気込みを話してくれました。
鳥海山の雪解け跡に春の農作業の始まりを告げる「種まき爺さん(雪形)」が見られるようになり、酒田では田植えが始まります。
【酒田農業技術普及課】
2017.04.28
上山市の山口ひらくさんの育苗ハウスでは、「つや姫」の苗が芽を出し、太陽の光を浴びて順調に育っています。
果樹と稲作の複合経営を営む山口さんにとって、春は作業が重なる忙しい時期ですが、米づくりでは健苗育成が重要だと「つや姫」の苗づくりに力が入ります。
食味の向上を重視した栽培に取組み、土づくりにも熱心な山口さん。「春は忙しいけれど育苗管理は一つも気を抜けない。特に、「つや姫」の苗には人一倍気を使っている。今年もおいしい「つや姫」を作りたいから、苗づくりからしっかりと取組んでいるよ。」と意気込みを語ってくれました。
皆さんの食卓においしい「山形つや姫」を届けるために、山口さんの米づくりがスタートしました!
【村山農業技術普及課】
2017.04.26
小国町のつや姫マイスター、金 繁(こん しげる)さんは、今年、水稲約9haの内、「つや姫」の作付を3ha予定しています。
今年はこれまで寒い日が続き、強い風が吹き荒れるなど、育苗管理には気が抜けない日々が続いていました。
金さんは、「いよいよ、今年も米づくりがスタート!天候の変化が大きく、育苗ハウスの温度管理に気を使ったが、見てのとおり、「つや姫」の苗は順調に育っている。これからも気を引き締めて管理し、おいしい「つや姫」を収穫できるようがんばるよ!」と語ってくれました。
4月15日に播種した「つや姫」は、現在、葉数が1.2枚程度であり、生育は順調です。
今年もおいしい「つや姫」づくりに精力的に取組んでいます。
【西置賜農業技術普及課】
2017.04.25
寒河江市のつや姫マイスターである土屋喜久夫さんが、育苗器の中で順調に出芽した「つや姫」の育苗箱をハウスに並べました。
育苗器から出したばかりの苗は温度管理に最も神経を使います。この日の日差しはとても強く、土屋さんは作業を指揮しながらも他の育苗ハウスの温度にも常に目を配っていました。
種播きをしない日は本田の耕起をしたいところですが、まだぬかるむ圃場が多く、耕起作業に入れません。晴天が続くことを期待しつつ、4,600枚の「つや姫」の育苗管理に汗を流しています。
土屋さんの今年の水稲作付面積は、「つや姫」を含めて合計で33haです。加えて、来年デビューする新品種「雪若丸」の先行販売向けの試験栽培も行います。
昨年産「つや姫」の食味は過去最高の出来でしたが、収量はやや物足りないものでした。今年は食味・収量ともに満足のいく「つや姫」に育て上げようと、"本気モード"です。
【西村山農業技術普及課】
2017.04.20
山形市みのりが丘にある農業総合研究センターで、作況調査用の「つや姫」の苗づくりがスタートしました。これは、水稲の生育状況を調べて、生産者の皆さんに生産管理、生育診断や刈取診断などの技術情報を提供するために毎年栽培しているものです。
当センターで行っている栽培試験用の苗づくりは、種まきのほとんどを手作業で行っています。種まきを終えた苗箱は、温度を32℃に保つことのできる育苗器に2日間入れ出芽を促し、その後は育苗ハウスで管理します。
これから田植えまでの間、がっちりした丈夫な苗に仕上げるため、天気や苗の生育に合わせて、きめ細かな水管理、温度管理を行います。
今年の田植えは5月18日の予定です。
今後もマイスター等日記で「つや姫」の生育状況を皆さんにお伝えしていきます。
【農業総合研究センター】
2017.04.17
田んぼに「つや姫」ロゴマークを描くために、観賞用稲の播種を行いました。
当試験場には、小学生から大人まで数多くの参観者が訪れ、ほ場を案内した時にとても喜んでいただいているのが、4色の観賞用稲を使って描いた「つや姫」ロゴマークの田んぼアートです。
「つや姫」ロゴマークを田んぼに描くために多彩な色の観賞用稲を使用します。“赤”が「べにあそび」、“白”は「ゆきあそび」で、“黄色”は「黄稲」、“緑”は「観稲」です。5月10日に田植えを行う予定で、順調に生育すれば6月中旬から7月下旬には稲の葉が色鮮やかになり、「つや姫」ロゴマーク田んぼアートは見ごろを迎えます。
当試験場で育種した「つや姫」は、デビュー8年目となります。今年も「つや姫」の栽培試験に基づいた技術情報を生産者に提供し、おいしい「つや姫」の生産を支援する取組みを進めて参ります。
【水田農業試験場】