お祝いメッセージ
作家・エッセイスト
阿川 佐和子さん
つや姫様がお生まれになってもはや十五年の月日が経ったとは。まことにおめでたいことでございます。十五年間、つつがなく、おいしく美しくみずみずしくご成長なさり、いや、近年ますます輝いておいでのご様子を、誰より嬉しく思います。
思い返せば十五年前のデビュー当時はなかなか全国の皆様に姫様のお名前と存在をご披露できなかったものでございました。しかし、生産者の増加とその熱意、そもそもの実力が認められ、じわじわとその評判が広がって、今や私のまわりでも、「本当につや姫様はおいしいですねえ」と声高らかに褒めてくださる方の多いこと。つい、我がごとのようにニマニマしてしまいます。
しかし年月を経るにつれ、つや姫様を取り巻く環境も変わっていきましたね。地球の温暖化の影響か、猛暑や豪雨の試練が次々に襲ってまいりました。お米の払底を案じて米不足が報じられるときもありました。そのたびに、「つや姫様はご無事かしら」とヒヤヒヤさせられます。でも同時に、「いやいや、そもそもつや姫様はご誕生当初から、強い子であった!」と思い出すのです。
今や大事な友であり、つや姫様の有能なる生産者である土屋喜久夫さんの声が蘇ります。
「つや姫様は、背丈が低いけれど、にもかかわらず粒はいっぱい。強い風にも激しい雨にも負けず、簡単に倒れることはありません」
そう、幾多の困難にも動じることなく、私たち「ご飯大好き!」人間のために、一生懸命育とうとしているつや姫様の健気な姿が目に浮かびます。
今年もつや姫様を炊飯器で炊いて、ピカピカ光るその姿を認め、「ああ、なんてきれいなつや姫様!」と叫ぶのを楽しみにしております。
菊乃井 主人
村田 吉弘さん
この度は、つや姫発売15周年おめでとうございます。 私は発売前からつや姫の大ファンで、今もCMに出演させて頂いております。
今や、つや姫は日本を代表するお米になりました。私自身は日本で一番美味しいお米だと思っております。うま味と甘味のバランスが良く、米粒が大きく、冷めても美味しい。これは、生産者のたゆまぬ努力と品質管理の賜物だと思っております。
15年もの間、変わらぬ品質で美味しさを保てるのは並大抵の努力ではないと思います。
これからもずっと日本中の消費者の皆様方に美味しいお米を提供できるよう、生産者も管理者も心して頑張りますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。
追伸、 菊乃井は15年間ミシュラン三ツ星を頂いております。ずっとつや姫を使い続けております。 つや姫同様、菊乃井もどうぞ宜しくお願い致します。
村山 輝星さん
2010年、つや姫は山形県のブランド米として誕生しました。私も2010年生まれなので、つや姫と同い年です。私は誕生からぐんぐん成長し、あともう少しで母親の身長に追いつきます。もちろんこれまで風邪を引いたりテストで間違えちゃったりして元気が出なかった時もありますが、周りのたくさんの方々に支えられて充実した毎日を過ごしてこられました。つや姫も同じだと思います。日照りに負けそうな時や、無農薬栽培のために虫に悩んだ時もあったかもしれません。でも、生産者の皆様の愛情や、消費者の皆様の応援をたっぷり受けてきたからこそ、美味しいお米を実らせ続けることができているのだと思います。
私は中学生になり、学校には毎日お弁当を持っていきます。お弁当の蓋を開けた時に、つや姫の真っ白でツヤツヤなご飯が出てくると、途端に食欲が増します。私はつや姫のお米が大好きで、二段弁当の一段目も二段目もご飯にしたい、と思ったこともあります(一段目は梅干しと、二段目はふりかけと・・・笑)。
これからも、毎日、つや姫の美味しいご飯をもりもり食べて、私もしっかりとした「稲穂」を実らせられるよう、日々努力をしていきたいと思います。これからもずっとつや姫を応援していきます。どうぞよろしくお願いします!
ブロードキャスター
ピーター・バラカンさん
「つや姫」の誕生から15年が経つとのこと、おめでとうございます。ぼくがテレビのCMに出演した時には、特定の場所に制限して厳しく管理されたつや姫の作り方が、まるでフランスのシャンパーニュ地方を彷彿させて、思わず「シャンパンと同じだ」とつぶやき、それがCMの中でも使われました。
「つや姫」の15年と同じように人間は誰でも年を重ねると周年というものが巡ってきます。ぼくも今年で来日50年を迎えました。長い間、自分がずっと興味を持ち、しかも精神的に満たされる仕事を続けてこられたのは、たぶん妥協をせずに自分の思いを貫いてきたからだと思います。
つや姫の生産者と、そのブランドを造っている方々には、これからもその味と品質を守り、おいしいお米を作り続けていただきたいと思います。
絵本作家
荒井 良二さん
「こどもの頃の僕がいる」
僕は、「山形のお米」でできている!
山形で生まれて、こどもの頃から山形のお米を食べて大人になって、ずっと絵を描いて、絵本を作っている。その「力」の源は、まちがいなく「山形のお米」だ。
「つや姫」が誕生してから15年という。もちろん僕も、毎日ありがたくいただいていて、噛めば噛むほどうま味が増す「つや姫」に、おいしい!美味しい!と言って笑っているこどもの頃の自分がいるのに気づく。
おいしい、おいしい!といって 絵を描く僕!
美味しい、美味しい!といって 絵本を作る僕!
僕はずっと山形のお米を食べてきて今の僕は「つや姫」でできている!と大声で言いたい!おめでとう!「つや姫」!