受賞作品一覧

募集期間:平成28年4月1日〜6月30日
応募総数:495点

たくさんのご応募をいただきありがとうございました。
審査の結果、最優秀賞1点、優秀賞2点、佳作3点を決定しましたので発表します。

最優秀賞

作品タイトル しあわせのお米「つや姫」
お名前又は投稿ネーム 芦野 真由美(山形県)
エピソード

まもなく2歳の息子は、ハーフバースデイを機に離乳食を開始。恐る恐るスプーンを息子の口に運んだ。近づいてくるママの手を、瞬きもせずに目をまん丸くして見ていた。なんのためらいもなく「あ~ん」と大きく口を開けパクっ。そして満面の笑みで体を揺らし大喜び。それが息子と「つや姫」の初めての出会い。今では「ごちそうさま」をして椅子を降り、真っ先に向かうのが炊飯器。ご飯が残っていようものなら、しゃもじですくってペロッと食べ、目をつぶり「うま~い」とグルメリポーター張りの表現力!その様子に家族はみんな大笑い。「つや姫」は我が家に、食べる喜びだけでなく、笑顔や団欒という幸せの栄養をも与えてくれる逸品である。

優秀賞

作品タイトル 月山でのごちそう
お名前又は投稿ネーム 青木 正(茨城県)
エピソード 道を尋ねたのが縁で、私は姥沢から月山までの登山道をご夫婦と一緒に歩いた。おふたりとも70歳過ぎだと言うが、週に一度のペースで登られているので、歩き方は安定している。山頂神社の手前で休憩中に、奥様からおにぎりを手渡された。海苔も巻いていない、梅干が一粒だけ入っている、大ぶりの力強いおにぎりだ。目一杯頬張ると、大粒のご飯が徐々に口いっぱいに広がり、甘さが鼻まで抜ける。この御馳走を前に、私からは何も差し出すものがなく、恐縮した。ご主人が指さし、この米はあそこで生まれたつや姫だという。眼下には日本海に張り出した庄内平野の田んぼが午後の日差しに照らされて輝いていた。
作品タイトル 白いおむすび
お名前又は投稿ネーム しんたにみえ子(東京都)
エピソード お米を買うときに薦められた「つや姫」。可愛らしい名前。
海苔も巻かず、握って並べてあるだけでおいしそうで嬉しくなるほど。
いつもは握り方や具材など注文をつけてくる父だが、今回は何も言わない。やった!と心の中でガッツポーズをした。
「何処のお米なんだ?」「山形」「そうか。今度は山形にも行きたいな」
この頃には既に全身にガンが散って体力もかなり落ちていたため、父自身も遠出は出来なくなったと自分でもわかっていたと思う。
あの日、美味しそうに頬張る姿を写真に残していなかったのはとても残念だった。
今でもおにぎりを作る度に父の写真に一つ供えている。今日のおむすびはどうかしら、お父さん。

佳作

作品タイトル 色よし、味よし、艶よし、姿よし
お名前又は投稿ネーム 高岡 はるみ(兵庫県)
エピソード 夫が山形に転勤し、関西しか知らない私は正直東北のどの辺りか、分かりませんでした。悩んだ末一年後、子どもを連れてしぶしぶ山形へ行きました。それが何と山形に魅せられてしまったのです。人々は温かく、春には馬見ヶ崎川沿いのニセアカシアから甘い香りがわが家に漂い、秋は大阪では見た事のない鮮やかな紅葉、黄葉、まるで観光地にいるようでした。四年前、近所の店で偶然「つや姫」を見付け心が弾みました。まさに「色よし、味よし、つやよし、姿よし」以来お米は「つや姫」です。「つや姫」には、私の人生の中で最も満ち足りた十年の日々が、一杯詰まっており、食事のたびに山形の想い出が浮かびます。山形から離れて二十五年です。
作品タイトル 食の細い息子がもりもり食べた
お名前又は投稿ネーム 小粒息子の大粒母(東京都)
エピソード うちの息子は体が小さい。食が細い息子に食べさせることは、ものすごい使命感を帯びた義務であり、毎食が苦痛で、食事はストレスだった。
息子が三歳の頃、山形出身の義理の母が、一番おいしいお米よと、つや姫を送ってくれた。大して感謝もせずに食卓へ出すと、息子が目を輝かせて「おいしい」と言い、もりもりとご飯を食べるではないか。あの時の感動は今でも忘れられない。うちの子にはこれだ!と思った。
それからは、お米はつや姫と決めている。六歳になった息子は、今もつや姫をおいしいと言って、たくさん食べてくれる。まだまだ体は小さいけど、頑張れ、絶対大きくなれるから。ありがとう、つや姫。これからもよろしく。
作品タイトル つや姫と一緒にお嫁入り
お名前又は投稿ネーム 鈴木 喜美子(山形県)
エピソード 東日本大震災があり、庄内にいながら、我が家には大変なことがおこりました。長女の嫁ぎ先が津波に流され、義母も愛犬も亡くなってしまい、それは大変な思いをして過ごしました。娘は何もなくなった状態でも仮設住宅に住んで、2年後にようやく結婚式を挙げることになりました。その時、宮城の義父が育てた、里芋を使って芋煮をふるまい、(レシピを娘が伝えて)庄内からは「つや姫」を持って行き、おにぎりを出してもらいました。皆様にとてもおいしいと喜んでいただき、我が家の父もうれしそうでした。現在も、宮城に嫁いだ娘はもちろん、家族、親戚の人達は、我が家のつや姫を食べています。

ページトップ