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つや姫倶楽部:スペシャルエッセイ Vol.5 渡辺 有子

「つや姫」、今一番気になるお米

 数年前、縁あって山形の庄内地方に幾度か通い、アル・ケッチャーノの奥田シェフと知り合い、そしてご紹介頂いた農家がありました。

 そこのお米が素晴らしくおいしくて、取り寄せるようになってしばらくした時のことでした。新しい品種のお米ができたから、と送ってくださったのがこの「つや姫」でした。新しいもの好き!では決してない私ですが、「つや姫」は今までになく、興味を持つおいしさでした。

 お米を研いでいる時からなにやら、いい香りというのでしょうか、「つや姫」特有の芳香があるように感じ、炊きあがりが楽しみになるお米でした。いつも、ごはんはお鍋で炊いていますがいつもとは違う香りがキッチンに広がるのです。炊きあがりはその名の通り、つやつや!好みにもよりますが、蒸らす時間が短めでいいように思いました。そのほうが、ごはんの粒がつやっと、ピンっと、しているようでおいしい食感が楽しめます。炊きたては、それはもう銀シャリです。ほかのものが何もいらない、これだけで贅沢なごちそうです。そして冷めても、温め直した時でも、その力強く、それでいてスッとしたおいしさを、そのままに味わうことができます。これは、なかなかないことです。これぞ、東北の美人なお米と言ったところでしょうか。「つや姫」。今一番気になるお米です。

渡辺 有子

渡辺 有子(わたなべ ゆうこ)

季節や素材の味を大切にした、シンプルな料理を得意とし、雑誌の料理ページや広告で活躍。自分らしさにこだわった暮らしぶりが人気を集め、ライフスタイルに関する取材も多い。器選びにもセンスを発揮。著書に「ひと皿ごはん」(文化出版局)、「普段の器」(主婦と生活社)、「春には豆ごはんを炊く」(アスコム)、「東京・和菓子手帖」(山と溪谷社)、「日々の食材ノート」(筑摩書房)などがある。

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